こんにちは!ゆるチャイです。
独学で孤独に学習を進めていると、どうしても途中でダレてしまうことがありますよね。
そのためにも、途中途中で「試験」という具体的な小目標を作っておくと、ダレの回避に役立ちます。
実際、飽きっぽいわたしが学習を継続できているのは、「HSK〇級合格」の目標のおかげ・・・と言っても過言ではありません。
中国語の場合、HSKと中検がメジャーですよね。
試験と聞くと一番簡単な級から受験と考えるのが普通。
HSK受験は初めてだし、最初は1級から順を追って・・と思う気持ちもわかります。
ですが、その必要はないなというのが実際受験して思ったところです。
では実際、50代初心者から学習を始めた場合、HSKは何級から受けたらよいのでしょうか?
何級を目標にしたらいいかわからない!というあなたのために、実体験からおすすめの目標設定を挙げていきます!
ぜひ、参考にしてください!
HSKについて簡単に説明
HSKって何?というあなたのために、ざっくり簡単に説明します。
HSK(漢語水平考試)は、中国語を母語としない学習者を対象にした中国語の語学検定試験。
英検や中検とは違い、1級が一番易しく6級が(今のところ)一番高い級扱いとなっています。
「今のところ」と書いたのは、今後HSKが9級制に変更されることが決まっているため。
日本でも7-9級の試験が昨年実施されるなど動きはあるものの、まだ(日本の公式サイトには)9級制への変更はっきり明記されていないようです。
公式サイトの各級の紹介も、6級が一番上ですね。
また、試験日程も1-6級向けとなっています。
7-9級については、今後、新しい情報が追加されていくのかもしれません。
なんだかあやふやになってしまいましたが、中国語学習をしているのであれば、節目としてHSK受験を設定しておくと、学習がはかどることは経験上間違いないです。
試験はほぼ毎月行われているので、この日と決めて申し込みをして、追い込むのも一つの手ですよ。
詳しい日程などは、公式サイトをご確認ください!
まずは3級からスタート!
結論から言うと、3級スタートがベストです。
わたし自身は1級から受験しています。
試験の雰囲気やルールを知れたので、受験そのものを体験したのはよかったと思っています。
ですが、もう少し学習を進めて上の級から受けてもよかったかな、というのが正直な感想です。
というのは以下理由から。
- 全く同じではないにせよ、漢字に抵抗がない
- 漢字である程度文章内容を推測できる
- 2級まで問題文にピンインが振られる
- 1級2級は作文問題がない
- 3級までは問題文が2回流れる(リスニング)
お察しのとおり、1級2級は3級以上と比べ、受験者に相当優しい仕様になっているのです。
また、1級や2級は区切りとして少し微妙なんですよね。
3級はちょうど基礎が終わったあたり。区切りがよいのです。
いま現在、ある程度学習が進んでいるのであれば、3級スタートの意識で進めた方が効果的です。
そう考える理由を挙げますね。
- 3級は基礎文法ができてるレベルのため、区切りがよい
- 作文ありきで受験できる(級があがるごとに作文の文字数が増え難しくなる)
- 2級と3級の試験料の差は1,600円ほど
- 3級の試験時間は90分、なんとか集中できる
- 3級までリスニングが2回流れる(リスニングで過度に緊張しない)
それに、50代初心者でも3級合格できたという事実は、自信につながっていきますよ。
50代中国語初心者のHSK受験体験
参考までに、わたしの試験体験を書いていきましょう。
- 2023年4月:1級受験(学習開始約1か月後)
- 2023年7月:3級受験(学習開始約4か月後)
- 2023年12月:4級受験(学習開始約9か月後)
全くの初心者でしたので、HSKの存在を知ってすぐに1級受験の申し込みをしました。
1級を選んだ理由は以下です。
- HSKが初めてのためどんな試験か知りたい
- 1級は試験時間が短い(試験時間:50分)
- 試験が午後スタート(朝が弱いため)
- 受験料が一番安い(値上がり直前で3,500円でした。いまは3,850円)
いろいろごちゃごちゃ書いてますが、長時間の試験を受けたくないという理由が大きいです。試験は結構体力要りますから・・・。
余談ですが、試験当日、若い子だらけの中に同世代っぽい方がいまして「同志・・・!」と嬉しく思ったのを覚えています。
1級の試験後、次は2級と考えていました。ですが、試しに過去問を解いたら案外さくっと解けたこと、受験料の値上がりがあったことから、2級をスキップし3級受験に切り替えています。
過去問を試しに解いてみて、自分が思ったより解ける感触が得られるのであれば、次の級に目標を定めてしまいましょう。その方が、お金も時間も無駄にしなくて済むという結論です!
受験料はなかなかいいお値段がしますが、過去問はそれより安いです。
それに、少し背伸びした目標の方が、頑張れますしね。
50代のHSK受験は、時間をかけずに駒を進めることも大事です!
初心者はまず4級をゴールに
3級の試験後、4級の過去問や問題集を本屋でパラパラめくっていたのですが、3級の延長ではなくレベル自体が上がると感じました。
覚える単語数も4級から一気に増えていきますし、接続詞などの種類も豊富になります。
参考までに、各級で覚えるべき語彙量の目安を公式サイトから引用しました。
これを見ると、3級までは基礎で、4級からはレベルが一段上がっているのがわかると思います。
級 | 語彙量の目安 |
---|---|
6級 | 5000語以上の常用中国語単語 |
5級 | 2500語程度の常用中国語単語 |
4級 | 1200語程度の常用中国語単語 |
3級 | 600語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識 |
2級 | 300語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識 |
1級 | 150語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識 |
リスニング音声は1回のみとなり、問題の量が増え、当然試験時間も長くなります。
4級をゴールにする理由
まったくの初心者で中国語を始め、9ヶ月で4級に(なんとか)合格したわたしの経験から、なぜ4級をゴールにするか書いていきます。
繰り返しになりますが、4級のテキストを見たとき「3級とはレベルが変わる」と感じました。
現状からもう一段上を目指すことで、「やればできる」という成功体験を得ることができますね!
過去問を説いて「あれ?けっこういけそうじゃない?」と手応えを感じてくる頃には、学習自体がより楽しくなってもいきます。
中級以上への入り口である4級を最初のゴールに設定し合格したら、次は5級!とさらに高い目標が持てるようになり、学習習慣が継続します。
別の視点からの理由になりますが、わたしは派遣会社にいくつか登録していまして、ある会社はスキル登録の項目に、HSK4級以上が選択肢として表示されていました。
4級だと履歴書にも書けるレベル、とも言えるのではないでしょうか!
色々書いたことをまとめますね。
せっかくなので、より上を目指して「やればできる自分」になっていきましょう♪
- 一段上のレベルに合格できたという成功体験が持てる
- さらに上の目標を持てるようになり、学習習慣も継続できる
- 手応えを感じられる頃には学習がより楽しくなる
- 派遣登録の際、スキルとして登録できる(ただし派遣会社による)
試験は自分の弱点を知るいい機会
試験を受けると、自分の弱点が何であるかを把握できます。
参考までにわたしの4級の結果ですが、ざっくり「リスニング6割、読解9割、作文7割」というものでしたので、リスニングがからっきしダメということがよくわかります(3級はリスニングは8割取れましたが、2回読んでくれたおかげだと思っています)。
リスニングが苦手なら、ディクテーションや音読を増やすなどの対策が取ることができます。
苦手だからなんとなく敬遠していたものも、はっきり「勉強不足」という現実をつきつけられると「やらなきゃまずい」という気分になるというもの。
今後の学習計画にも役立つので、受験をためらっているのであれば、勇気を出して一度受けてみることをおすすめします!
まとめ
HSKを受ける!と決めたら、すこし高めの目標設定をすると「頑張ってみよう」と思えます。
高すぎる目標だと参考書や過去問を見た瞬間萎えてしまいますので、ほんの少し手を伸ばせば届くくらいのものがベスト。
HSK受験を目標の一つにすると、試験勉強しなきゃ!という気持ちが出て時間の使い方も変わっていきます。
もちろん、テスト対策的な勉強になるので、話すことはまた別です。
それでも、語彙力を増やしていけますし、いやでもリスニングや作文とも向き合わなくてはなりません。
今後の中国語力の底上げには充分な役割を果たしてくれるはずです。
というわけで結論です!
HSK受験を決めたらまずは3級スタートで設定し、これからのはずみにしていきましょう!
それではまた!