こんにちは、ゆるチャイです!
中国語学習を始めたら、節目節目にHSK受験をされる方も多いでしょう。
自分のレベルがどのくらいなのか、理解度はどの程度まであるのかを、ある程度把握できますし。
同じ試験を受けて点数でレベルを測るTOEICのような試験とは異なり、HSKは1~6級まで段階があるのが良いところ。
わたしはちょうど真ん中くらいの4級までは合格していて、いまは5級合格をめざしています。
わたし自身の合格体験から、
- HSK4級は独学でも合格可能か
- 記憶力激落ちの50代の学習方法
これらについて、書いていきますね!
4級を目指すあなたの参考になるとうれしいです!
HSK4級の難易度は?
まず、HSK4級の難易度を見ていきましょう。
公式サイトを抜粋すると、以下のようなことが書かれています。
HSK4級は、受験生の日常中国語の応用能力を判定するテストです。
「幅広い範囲にわたる話題について、中国語でコミュニケーションをすることができ、中国語を母語とする者と流ちょうに話すことができる」ことが求められます。引用:HSK公式サイト
3級の延長のレベルというより、一段上のレベルになっていることがわかります。
語彙量の目安も、1200語程度の常用中国語単語と3級の2倍となっています。
試験時間や試験内容
試験時間・試験内容も変わります。3級との違いを表にしてみました。
3級 | 4級 | |
---|---|---|
試験時間 | 約100分 | 約115分 |
問題数 | 80問(聞き取り40問、読解30問、作文10問) ※聞き取りの放送回数:2回 | 95問(聞き取り45問、読解40問、作文15問) ※聞き取りの放送回数:1回 |
作文 | 並べ替え、空所補充問題 | 並べ替え、写真と与えられた単語(1つ)を使い、写真の内容を表現する |
実際4級に向けた学習をしていても、単語数の多さや覚える表現もぐっと増えたと実感しました。
これまでと同じ、アプリと基礎的な参考書だけでは合格は見込めないと対策本も購入。
ゆるく勉強しても合格!と言いたいですが、試験前は集中して勉強しました!
HSK4級は独学でも合格可能!
HSK4級は3級とはレイヤーが異なることがわかったと思います。
そんな4級ですが、独学でも合格できるものなのでしょうか。
結論からいいますと、独学でも合格可能です!
なぜなら、わたしが独学で合格できたからです。
ただし、勉強は頑張る必要があると思いました。
※証拠の合格のキャプチャを貼っておきますね。(点数が微妙なところは目をつぶってください)
HSK4級受験までの間は5か月
HSK3級から4級まで、5か月間を置きました。
HSK3級が2023年7月受験、4級は12月受験です。
もうすこし早い段で受けたかったのですが、勉強時間があまり取れず時期を後ろにずらしました。
(単純に、忙しくなり腰を据えて学習を進める時間があまり取れなかったのです)
ゆるゆると学習を続けつつ、徐々に学習時間を作っていきました。
時間よりどれだけ集中できたかが大事なので、時間については参考程度にとどめておいてくださいね。
50代初心者の学習方法
個人的な感想ですが、4級以降は学習方法を変える必要があるように思います。
何事もそうですが、あなどれないのが基礎。
基礎があやふやなところが、例えば並べ変え問題で迷うところになってしまいます。
そしてぐっと増える単語量にも対応しなくてはなりません。
ただ、単語は読解問題を繰り返し解くことで自然と身につくので、躍起になる必要はないかなと思いました。
以上を踏まえて、50代初心者であるわたしの学習方法は以下。
- 文法は基本からもう一度抑える
- アプリ+参考書を使って学習(アプリだけだと心もとない)
- 単語は過去問や読解問題のトレーニングブックで補完
- 過去問はできれば2回解く(実際は作文のみ2回)
- リスニングも問題集を中心に学習
という、なんだか受験生のような内容になりました。
4級は覚えることが多いため、参考書類も手を広げすぎるとすべてが中途半端になってしまいます。
しかも記憶力が激落ちしている50代。
過去問と厳選した参考書類を集中して進めるくらいがちょうど良かったです。
使った参考書類
使った参考書については以下2つ。この参考書はあやふやなところが出たときに未だに使っています。
(逆にいえば、まだ4級レベルから進めていないとも言えますが・・)
選んだ理由は以下です。
- 解説が細かかったこと(読解・作文問題編)
- トレーニングブックと書かれているだけあり、問題が約400問あること(どちらも)
- リスニングは単語音読トレーニングもあり、単語も覚えられること(リスニング)
- 聞いて書きとる問題もあったこと(リスニング)
特に読解問題はアプリと過去問だけでは9割近く取れなかったと思います。作文も、ここで対策をしていなければ7割は厳しかったかもしれません。
リスニングは苦手な上に、書き取りなど時間がかかってしまい、最後まで解くことはできませんでした。
(それがゆえに当日はボロボロでした・・)
☆トレーニングブック(読解・作文問題編)を使った学習方法については、以下記事もご参考ください!
リスニングがかなり難しくなる
トレーニングブックや過去問を解いて思いましたが、リスニングが歯が立たないという印象です。
過去問を解いても、できる問題と全くダメな問題で綺麗に分かれています。
トレーニングブックをしっかりやり切れればおそらくもう少し高得点が取れたものと思いますが、途中から書き取りを諦め、問題文の音読でお茶を濁しました。
腰を据えてしっかりやらなければならなかったのですが、苦手意識が先だって後回しにしていたことが敗因です。
6割取れてよかったというべきかもしれません。
読解と作文で点を取る作戦に切り替え
リスニングは苦手なこともあり、試験直前は読解9割、作文8割取れば、リスニングは1割で合格という計算が働きました。
何度もいいますが記憶力も落ちる50代、目標は合格です。そのため、エネルギーを分散させず一か所に集中させることにしました(といえば聞こえはいいですが、要はリスニングはどうあがいても無理なので捨てたわけです)。
で、試験2週間くらい前はこんな↓ラインナップで勉強を進めていました。
- リスニングはアプリ学習、過去問のみ(音読あり)
- トレーニングブックは読解・作文のみ進める
- トレーニングブックの並べ替え問題は間違えたところを中心に復習
- 作文対策はトレーニングブックと過去問中心に進める
- 過去問は1回のみ(間に合わず)ただし作文のみ2回解く
まあまあ突貫でしたが、目論見どおり読解は9割、作文は7割でしたがさすがにリスニング1割ということはなく、無事に合格できました。
日本人の場合、読解と作文で点が稼げるので、しっかり対策することをおすすめします!
反省点とHSK5級に向けて
合格はしたものの、4級に関しては反省点が多くあります。
- リスニングを捨てた(苦手意識が払拭できていない)
- せめて音読は毎日しておけばよかった
- 作文対策も中途半端
などなど。
特にリスニングに関しては少し量が増えるとお手上げなので、苦手苦手とばかり言って逃げないで向き合う必要があるなと思いました。
HSK5級に向けて、まずはリスニングと作文対策としてディクテーションを始めました。
SuperChineseのアプリを進めていますが、本文パートのキャプションを隠せるため、それを活用しています。
ディクテーションについては、慣れてきたらやり方などを紹介していきますね!
まとめ
HSK4級については反省点が多いため、学習方法もこれでよかったかどうかはわかりません。
それでも、これまでとは一段レベルが上がったものに挑戦できたこと、結果を残せたことは、少し自信につながりました。
また、中国語の一筋縄ではいかないところ、難しさを実感しました。
ちょうどもどかしさを感じている段階で、これを乗り越えると違う世界が開けるのかなと感じています。
ここから先のレベルを目指して、意識も変える必要も出てきますね。
それでも学習は楽しく進めていく というモットーは変えません!
それではまた!